トランプ前大統領暗殺未遂犯トーマス・クルックス容疑者は、事件を起こす前に「オズワルドはケネディからどれくらい離れていたか(How far away was Oswald from Kennedy?)」を検索していた。米紙ニューヨーク・ポストが24日、報じた。
トランプ氏は7月13日、ペンシルバニア州バトラーでの選挙集会で、クルックス容疑者から耳をかすめる狙撃を受けた。クルックス容疑者はその場でシークレットサービスに射殺された。
FBIのクリストファー・レイ長官が議会下院の公聴会で、クルックス容疑者がジョン・F・ケネディ大統領暗殺事件の詳細を調べていたと明らかにした。
レイ氏は「捜査当局が銃撃犯と結び付けているノートパソコンの分析から、犯人が7月6日にグーグルで『オズワルドはケネディからどのくらい離れていたか?』と検索していたことが判明した。彼の精神状態に関して、これは明らかに重要な捜索だ。彼がバトラー集会に登録したと思われる日と同じ日だ」と語った。
1963年11月22日、リー・ハーヴェイ・オズワルドはケネディ大統領の車列に銃弾を約88ヤード(約80メートル)の距離から撃った。クルックスは約130ヤード(約119メートル)の距離から撃った。熟練した射撃手ならほとんど外さない距離だった。
レイ氏は「これまでのところ、国内外を問わず共犯者や共謀者の証拠は見つかっていない。多くの人が彼を孤独な人だと言っている。例えば、彼のスマホの連絡先リストは非常に短い」と言う。
また、クルックス容疑者のノートパソコンの検索履歴から回収された他の画像は、トランプ氏を標的にした直接の動機は見つからなかったという。
「今のところ、大した根拠も理由もないようだ。両党派、米国民、さらには外国の公務員も対象になっている」とレイ氏は話している。