オバマ元大統領はカマラ・ハリス副大統領がトランプ前大統領に勝てるとは思っていないため、ハリス氏を支持表明していないという。米紙ニューヨーク・ポストが24日、報じた。
バイデン大統領が21日に選挙戦から撤退し、ハリス氏を支持したことを受けて、民主党エリート層のほとんどはすぐにハリス氏を支持するようになったが、オバマ氏は支持を表明していない。
バイデン家の情報筋は「オバマ氏はハリス氏が勝てないと知っているので非常に動揺している。ハリス氏は国境を一度も訪れたことがないのに、不法移民が健康保険に加入すべきだと言ったことがある。彼女は目の前に広がる地雷を回避できないのだ。大統領選に出馬するなら、言っていいことと言ってはいけないことがある」と指摘する。
大統領選中には、トランプ氏とハリス氏のテレビ討論会が行われる。
しかし、情報筋は「彼女には討論ができない。イスラエル、パレスチナ、ウクライナについて失言するだろう。オバマ氏はそうなることを知っていた。今、彼女は本当の質問に答えなければならないだろう」と指摘する。
オバマ氏はバイデン氏の撤退後、8月に開催される民主党全国大会で、アリゾナ州上院議員で元宇宙飛行士のマーク・ケリー氏を「最有力候補にしたいと望んでいる」と情報筋は語った。
「オバマ氏は激怒している。物ごとが自分の思い通りに進まなかったため、ハリス支持に加わらないのだ」と情報筋は付け加えた。