新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」25日高松大会のBブロック公式戦で、後藤洋央紀(45)がボルチン・オレッグ(31)から初勝利を挙げた。
出場選手が一気に若返った今大会において最年長の後藤は、開幕から2連敗と苦しいスタート。この日は出場者決定トーナメントを勝ち上がり初出場を決めたボルチンとの公式戦に臨んだ。
キャリアわずか1年3か月ながら驚異的な身体能力を誇り、G1の大舞台で覚醒しつつある怪物の猛攻にさらされた。豪快なスープレックスで投げ捨てられた後藤は、裏GTRからラリアートを発射するがボルチンは倒れない。ドロップキック、リバーススプラッシュと反撃を許す。ならばとスリーパーからのPKを狙うが、これをキャッチされハリケーンドライバーでマットに叩きつけられた。
それでもボルチンの必殺技カミカゼだけは許さない。回転エビ固めで切り返すと、後藤弐式で丸め込んでいく。さらに強烈なヘッドバットからミドルキックを叩き込むと、最後はGTRで逆転の3カウントを奪ってみせた。
3戦目にして待望の初日をあげた後藤は「俺は打倒新世代を掲げてこのシリーズをやってますけど、決して新世代が上がってくることをダメだと思ってないですよ。その新しい世代の壁になってやれる選手がいないってのが、もったいないって言ってるんだよ。この俺が壁になってやるよ。誰もいねえんだったら、この俺が壁になってやるからな」と豪語。最年長優勝を目指すベテランが、ここから逆襲を開始する。