米「WWE」の悪女ユニット「ダメージCTRL」のイヨ・スカイが、約5年ぶりの日本公演初日(25日、エディオンアリーナ大阪)でダブルヘッダー出場を果たした。
13日のマリーゴールド両国大会で約6年1か月ぶりの日本マット凱旋を果たしたイヨにとって、WWE日本公演出場は初。大阪公演オープニングではダメージCTRLの仲間で、負傷欠場中のアスカに呼び込まれ笑顔で登場し、急きょ第1試合で女子世界王者リブ・モーガン(30)に挑戦することになった。
急展開に観客も騒然とする中、イヨは得意のスワンダイブ式ミサイルキックを命中させると、ジャーマンでリブを追い込んだ。だが、ムーンサルトを剣山で迎撃されると、そのまま丸め込まれ3カウントを献上した。
王座取りに失敗したイヨは第4試合に再び登場。ダメージCTRLのカイリ・セイン、ダコタ・カイと、さっそうとリングに現れた。対する〝ファイナルボス〟里村明衣子はジェイド・カーギル、ビアンカ・ベレア、さらに元ダメージCTRLのベイリーとともに入場。当初はベイリー以外の3対3のタッグマッチと発表されていたが、3対4の不利な状況に困惑したカイリが「そっちが4人なら特別な人呼んじゃおうかな」と6日のPLE「マネー・イン・ザ・バンク(MITB)」のMITBラダー戦を制した新星ティファニー・ストラットンを呼び込んだ。
試合は4対4のタッグマッチで行われることになり、里村と対峙したイヨはサッカーボールキックで蹴り飛ばされ圧倒された。だが次の瞬間、アッパー掌底で反撃。一進一退の攻防を展開した。
その後もイヨはカイリと好連係を炸裂させた。敵軍を蹴散らしファンを沸かせたが、ファイナルボスが黙っていなかった。最後は里村に捕まったダコタが側転式のニードロップからのスコーピオライジングで3カウントを奪われた。
まさかの2連敗となったイヨだったが、世界最高峰の技を惜しみなく披露し、会場のWWEユニバース(ファン)からは大「イヨ」チャントが送られていた。