Infoseek 楽天

【WWE】〝女子プロ界の横綱〟里村明衣子が来春引退へ 来年4月にデビュー30周年

東スポWEB 2024年7月26日 5時25分

世界最大のプロレス団体、米「WWE」と契約する〝女子プロ界の横綱〟こと里村明衣子(44)が、現役引退の意思を固めたことが本紙の取材で明らかになった。センダイガールズ(仙女)代表のまま2021年1月にWWEとコーチ兼選手契約を結び、25日からWWE日本公演3大会に出場している。今後の出場試合は〝引退ロード〟になることが確実で、近日中にも里村本人の口から正式発表される見込みだ。

複数の関係者によると、里村は今年に入り今後のプロレスラー人生を熟考した結果、現役を引退するという結論に至ったという。引退時期は未定だが、2025年4月にデビュー30周年を迎えるため、節目となる来春が有力視される。

地元の新潟で新日本プロレスを見てプロレスラーを志した里村は、中学3年だった1995年1月にカリスマ・長与千種率いる「ガイア・ジャパン」に入門。同年4月15日の旗揚げ戦(後楽園)で加藤園子相手に女子プロ史上最年少(当時)の15歳でデビューし、驚異の新人として一躍注目を集めた。

その後はメキメキと頭角を現し、師匠・長与の後継者として一躍トップ選手に成長。2005年のガイア解散後、翌年に女子プロ界初となる地域密着団体として仙女を旗揚げした。7月9日に仙台サンプラザホールで行われた旗揚げ戦では、オーディションで発掘した4人の新人をデビューさせるなど、かねて育成力にも定評があった。

エースとして仙女を軌道に乗せた里村は、13年度の「プロレス大賞」女子プロレス大賞を初受賞。海外団体からの注目度も高く、18年8月には元スターダムの紫雷イオ(現イヨ・スカイ)、松本浩代とともにWWE女子のシングルトーナメント「メイ・ヤング・クラシック」に初出場を果たした。

WWEからも実力と手腕が認められ、19年5月からはNXTの女子部門臨時コーチに就任し、21年1月にWWEと契約。2月にはNXT・UK大会初参戦を果たし、6月にNXT・UK女子王座を初戴冠した。WWEでの試合は、昨年3月のNXT女子王座戦で敗れたのが最後となっている。

だが、選手兼コーチとして世界の舞台で活躍するうちに、新たな目標ができた様子。近い関係者には「引退後も、よりプロレスに携わりたい」と話しているそうで、選手としてピークを迎えた状態のままリングを離れ、第2の人生を歩もうとしているようだ。

里村は6月の小橋プロデュース興行で3年ぶりに日本のリングに立つと、7月はWWE日本公演3大会に出場。さらに9月3日には帝王・高山善廣の支援大会(後楽園)参戦が発表されている。

25日の日本公演(エディオンアリーナ大阪)ではイヨ、カイリ・セインらの悪女ユニット「ダメージCTRL」と8人タッグマッチで対戦した里村は、スコーピオライジングでダコタ・カイに勝利。試合後、引退について本紙が直撃すると「近日中に詳細を発表しますので、もう少しお待ちください」と否定も肯定もしなかった。

世界で活躍する里村の引退は、プロレス界に大きな衝撃を与えることは確実。本人の口から何が語られるのか注目が集まる。

この記事の関連ニュース