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【新日本・G1】開幕3連勝の上村優也 来年1・5ドームでのオカダ・カズチカ戦熱望「AEWには興味ないけど…」

東スポWEB 2024年7月26日 6時6分

新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」Bブロック公式戦(25日、高松)で、「Just 5 Guys」の上村優也(29)がKONOSUKE TAKESHITA(竹下幸之介=29、AEW&DDT)との新世代対決を制し開幕3連勝を飾った。

巧みな腕攻めで主導権を握った上村は、フロッグスプラッシュを投下して一気に攻勢に出る。竹下も意地からか、あえて痛む右腕でエルボーを狙うが、これを逆さ押さえ込みで捕獲。最後は必殺のカンヌキスープレックスホールドで3カウントを奪い「俺がストロングスタイルを守る! 今、いろいろな団体がオープンだからこそ、俺はストロングスタイルにこだわる」とマイクアピールした。

新日本の伝統へのこだわりを前面に押し出すようになったのは、昨今の団体の〝外交面〟に対する危機感があるからだ。近年は主力選手が米AEWに移籍するケースが激増。今年4月には団体最高峰王座のIWGP世界ヘビー級王座(現王者は内藤哲也)がジョン・モクスリーに流出し、新日本のスケジュールを無視してAEWマットで王座戦が強行されたこともあった。

「他団体にいいようにされてるなって、海外にいるころからずっと思ってました。対抗意識はないのかなって。こんな扱いを受けてるのに…。選手の移籍もそうですし、IWGPの件もそうですし、新日本プロレスが(AEW社長)トニー・カーンの遊びに付き合わされてる気がして。だから今は新日本プロレスのどっしりとした土台をつくらないといけないなと思いますね」。AEWでも活躍する同世代の竹下は、ある意味で一番負けられない相手だった。

来年1月5日にはAEWらとの合同興行「レッスルダイナスティ」(東京ドーム)も発表されている。上村は「『みんな興味あるのかな?』とは思いますけど、これまで利用されてきたので、今度はこっちが利用できるくらいにしたいですね。1・4でIWGPを取って、1・5でオカダ・カズチカを指名するくらいやりたいと思ってます。AEWには興味ないけど、オカダには興味があるので」と、G1制覇後の大胆な野望を明かした。

今年1月に新日本を退団しAEWと3年総額20億円(推定)の超大型契約を結んだオカダは、上村にとって特別な存在だ。海外武者修行前の2021年8月に壮行試合で戦ったが、凱旋帰国以降は結局シングルマッチで再戦する機会が訪れないまま別れを告げた。

「プロレス界のことを考えてるし、レスラーとしてもすごいなと思いますけど、何でこのタイミングでAEWに行ったんだって思いもありますね。若手がやっと揃って、これからオカダを超えていかなきゃいけないタイミングで。でもまあ、今はもう良くも悪くも(団体間が)オープンになっていて、僕が勝てば1・5に呼ぶこともできると思うので。とにかくG1を優勝するしかないですね」

自身の道と団体の未来を切り開くためにも、G1制覇は譲れない。熱狂を生み出すヒートストームが、真夏の祭典をさらに熱くする。

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