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【名古屋場所】霧島〝遊牧民パワー〟で大関復帰なるか 同郷人物が並外れた「我慢強さ」証言

東スポWEB 2024年7月26日 6時22分

〝遊牧民パワー〟で大関復帰となるか。大相撲名古屋場所12日目(25日、愛知県体育館)、関脇霧島(28=音羽山)が幕内熱海富士(伊勢ヶ浜)を寄り切って7勝目(5敗)を挙げた。取組後は「立ち合いからいい流れでいけました」と納得の表情を浮かべた。

大関から陥落した霧島が、1場所で復帰するためには10勝が必要。すでに5敗を喫しており、残り3日間で一敗も許されない。

厳しい状況が続く霧島は、モンゴルの首都ウランバートルから約700キロ離れたドルノド県出身。昨年夏場所後に大関昇進を果たし、直後の6月に4年ぶりに帰郷した。同県出身で、モンゴル国内で日本語教師をしているソョルカム・バトゥールさん(51)は「ドルノドに霧島が来てパーティーが開かれて、県の副知事も来たし全国ニュースにもなった」と故郷での注目度の高さを明かした。

霧島は牧畜をしながら移動を繰り返す遊牧民だったことで知られる。バトゥールさんは「遊牧民は我慢強い。ドルノドだと5、6歳から1人で馬に乗るようになる。遊牧民が1日30キロを、馬で移動するのは日常茶飯事。モンゴルの馬は野性的でかんでくることもあるから、力と技で押さえるしかない。馬小屋がなくて馬がどこか勝手に行っちゃうから、朝から晩まで捜したり、何日間もかけて探しに行くこともある」とも何とも過酷な生活だという。

「ドルノドで初めて大相撲で活躍した力士なので、地元の人はみんな応援している」(バトゥールさん)と、故郷の期待を一身に受ける霧島。苦しい時ほど遊牧民特有の〝我慢強さ〟で、残り3日間を粘れるか。

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