大相撲名古屋場所１３日目（２６日、愛知県体育館）、日本相撲協会は大関豊昇龍（２５＝立浪）の休場を発表した。
１２日目の取組で大関琴桜（佐渡ヶ嶽）を首投げで破り、８勝目（３敗）を挙げていた。師匠の立浪親方（元小結旭豊）は「昨日の取組で右の股関節を痛めた。本人は出たい気持ちがあるみたいだけど、将来もあるし。少し考えて（本来の）力が出ないならやめようと。（豊昇龍は）これから病院に行く」と説明した。
これで優勝の可能性も消滅。１敗の横綱照ノ富士（伊勢ヶ浜）を２差で追いかけていた。立浪親方は「優勝争いも絡んでいるし、本人も『チャンスがある』とは言っていたけど…。横綱との取組も控えていたし、お客さんの前で失礼な相撲は取れない」と険しい表情で語った。
この日、３敗の美ノ海（木瀬）と隆の勝（常盤山）が敗れ、照ノ富士がカド番の大関貴景勝（常盤山）に勝てば１３日目にして優勝が決まる。また、豊昇龍の対戦相手だった新関脇大の里（二所ノ関）は不戦勝となる。