自民党は26日、総裁選に向けて選挙管理委員会の委員11人を決定。そのメンバーの中に一昨年の参院選比例区でトップ当選し〝漫画家〟として初の国会議員となった赤松健氏が抜てきされた。
同党関係者によると、同選管は8月上旬に会合を開いて委員長が互選し、月内に告示や投開票などの選挙スケジュールを決める見通しだという。総裁選の議員投票は党の規約では、総裁の任期満了日の10日以内に行われると定められる。
「選挙は9月20日から29日までに行われるでしょう。総務会では総裁選についてコストをかけないことや、選挙期間を長くする意見が出ていました」(同党関係者)
そんな中、同党総裁の岸田文雄首相は同選管の委員として、逢沢一郎元国対委員長や中谷元元防衛相ら衆院議員8人、参議院からは片山さつき元内閣府特命担当相、赤松氏ら3人の合わせて11人を指名した。
党内は赤松氏が同選管の委員に選ばれたことに「1回生で選管に入るのは珍しいことではないのか。選管の委員になると候補者の推薦人になれません。今度の総裁選は派閥がほとんどない中で行われるので、混乱が予想されています。ゴタゴタに巻き込まれないのは良いことでしょう」との声が上がった。
赤松氏は国会議員になってからも自身の政治活動を漫画にした「赤松健の国会にっき」を週3回更新。先の通常国会でも参院予算委員会などで活躍していた。