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【中日】中田翔が語った竜ナインとの交流事情「素直ですごくかわいい子たちですよ」

東スポWEB 2024年7月27日 6時2分

ドラゴンズ応援大使のSKE48・熊崎晴香(26)による中日・中田翔内野手(35)の直撃インタビュー第2回はグラウンド外の話題にフォーカス。竜の大将がチームメイトとの交流について語った。中田が積極的に若手ナインとコミュニケーションを図る理由とは――。

【中日・中田翔内野手インタビュー(2)】

熊崎 これまでいろんな選手にインタビューをさせていただいたのですが、皆さんから「中田さんが来てくれてうれしい」「チームにとって大きい存在です」という話をお聞きしました。

中田 僕からしても、うれしいこと。野手陣も投手陣も将来を期待できる選手がいる。今、チームは低迷して悔しい思いをしているけど、その経験が最終的には強みに変わる。僕も日本ハム時代に経験したけど悔しい思いをして味わう優勝は本当に特別なものがある。そういうふうにチームが変わっていけたらいいなと思いますね。

熊崎 先日、お話を聞いた涌井投手は中田選手と仲がいいとおっしゃってましたが、普段はどういうお話をされているんですか。

中田 プライベートの話もするけど野球の話がメインだよね。わっくん(涌井)はロッテ時代からそうだし、一番対戦してきている投手。チャンスで打てなかった経験、打った経験をしている。大先輩だし実績のある方だし、話をさせていただいて光栄ですし、勉強にもなる。尊敬する先輩ですね。

熊崎 若手選手とご飯に行ったりお話されたりする機会はあるんですか。

中田 僕はけっこう年下の子たちを食事に誘うかな。やっぱり食事やお酒の席が一番素を出せる。食事をしているときにいろんな子たちの話を聞いてると、自分も勉強になったり気付くこともある。そういう時間を大事にしているね。

熊崎 中田選手から誘われるんですか。

中田 半々かな。「メシ連れていってください」といわれることもあるし自分から誘うこともある。僕はホテルで食事を取るのはあまり好きじゃない。遠征先では常に外食かな。

熊崎 中田選手から誘われたらうれしいんじゃないですか。

中田 どうかな。でも何でも話をできるような存在でいたいという気持ちはありますね。僕が若い時も「この人には何でも相談できるな」という人がいたし、僕の中で正直、そういう人の存在は1年間戦う上ですごく大きかった。絶好調のときはいいんだけど、打てないときというのは寝る前まで野球のことをずっと考えている。それがストレスに変わってしまう子もいる。年齢的にもそれをいい意味でリラックスさせてあげられるような存在にならないといけないと思ってるね。

熊崎 食事には誰とよく行かれるんですか。

中田 僕は(誰とでも)均等に行くんですよね。この子だけというのはなくて。ちゃみ(宇佐見)もそうだし、(高橋)周平もそうだし、細川、バヤシ(岡林)もそうだし。

熊崎 涌井投手は「ブライトは断っても食事について来る」と言ってました。

中田 僕は断ったことはないけど(笑い)。確かにブライトは積極的かもね。ブライトと龍空、あの小僧2人は(笑い)。「今日どこか行くんですか?」って言ってくる。僕からしたらかわいいよね。この年齢になるとうれしいんですよ。素直ですごくかわいい子たちですよ。

熊崎 中田選手から見てドラゴンズの強みってなんですか。

中田 若い選手が多いことじゃないかな。メンバーが変わったからといってすぐに優勝ということはなかなかない。2、3年のスパンを組んでやっていくのがチーム作りだと思う。その中でドラゴンズは若い選手が多いというのは強みだと思いますね。細川なんてまだまだこれからの選手。まだ一軍で結果を残して2年目の選手でしょ。これからバンバン打つと思いますし、石川も含めて長いのを打てる選手がいますから楽しみですね。

熊崎 細川選手が地元開幕戦(4月2日の巨人戦)でサヨナラ本塁打を打った時も試合後のインタビューで中田翔選手や中島選手のアドバイスが心に響いたとおっしゃってました。

中田 すごく繊細で熱心に野球に打ち込む選手。考え込むこともある。素直でいい子なんで、それがメリットでもありデメリットでもある。チームの顔、4番なんだからもっと気楽に、我が物顔でやればいいのになと思うけど、それは僕の勝手な考えなのでね。細川は(自分と)真逆のタイプというか。結果が出ていても考えてる感じ。それはすごくいいことなんだけど逆にそれがデメリットに働くこともある。長年やっていれば開き直ってやることが大事なこともあるし、たまにはバットを置くことも必要なときもある。もちろん彼のなかでメリハリをつけてやっているんだろうけど、もっとそこは大きくメリハリをつけてもいいのかなと思う。彼ぐらいの選手ならばね。実績を残していない選手ならバットを振りなさいとなるけど細川は今はチームの顔。「俺が一番だ」という気持ちを持ってやってもらいたい。

熊崎 その言葉は細川選手の新たなパワーにつながるんじゃないですか。

中田 頑張っているからね。「オールスター出場うれしいか」と聞いたら「うれしいです!」って言ってた、こいつかわいいなと思ったよ。きっと細川はオールスターに何回出ても「楽しいです」「一生懸命頑張ります」と言うと思う。そのくらい本当にいい子なのよ。そういう姿勢を見ていたら35歳のおっさんも見習わなければと思うし、すごく勉強させられますよね。いろんな子たちと接していると。

熊崎 チームメイトへの思いも熱くてステキですね。

中田 生意気なクソガキだったら相手しないですけどね(笑い)。すごく素直でいい子らばかりなので。僕も一緒にやっていて楽しいですしね。自分の若い時に照らし合わせて自分の若い時はこうだったなってね。まあ僕の若い時にあてはまる子はいないけど。あまりに破天荒だったので(笑い)。

熊崎 ドラゴンズの選手の皆さんは真面目に野球に取り組んでいると取材をさせてもらうたびに感じます。

中田 みんな練習熱心だしね。絶対に強くなるよ、このチームは。

(続く)

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