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【名古屋場所】貴景勝「まだ先のことは…」 2度目の〝大関復帰〟へ強気になれない理由

東スポWEB 2024年7月27日 6時3分

和製大関の今後は…。大相撲名古屋場所13日目(26日、愛知県体育館)、カド番の大関貴景勝(27=常盤山)が横綱照ノ富士(32=伊勢ヶ浜)にはたき込まれて8敗目。在位30場所目で、2度目の関脇転落が決まった。取組後は「強いやつは大関にいるし、もしくは上にいる。弱いものが落ちるべきだと思います」と唇をかんだ。

2019年春場所後に大関昇進。新大関の夏場所で右ヒザを痛めて途中休場し、翌場所も全休して2場所で関脇へ転落した。それでも秋場所で12勝を挙げて1場所で大関に復帰。ただ、当時と今回では、状況が全く異なる。頭からぶつかる押し相撲を貫いてきた〝代償〟は大きく、首痛が慢性化。先場所も休場の要因となった。

師匠の常盤山親方(元小結隆三杉)は現在の状態について「ヒザのケガよりは首。首のケガのせいで、稽古が十分にできないから…」と説明。本人も「あの時から年齢を重ねた。(大関から)落ちたのは一緒だけど、内容はまるっきり違う」と自身の相撲が取れないもどかしさを口にした。

この日は関脇霧島(音羽山)が6敗目を喫し、1場所での大関復帰を逃した。勝ち越しよりも10勝以上を挙げる方がハードルが高く、大関への返り咲きは至難の業だ。貴景勝は、今後の進退について「まだ先のことは…」と言及せず。相撲人生の大きな岐路に立たされた。

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