パリ五輪開会式で、柔道男子100キロ超級フランス代表のテディ・リネール(35)が、最終聖火ランナーを務めた。
当初、サッカー元フランス代表ジネディーヌ・ジダン氏が最終ランナーの最有力候補と見られていたが、式の冒頭にいきなり聖火ランナーで登場。予想を裏切る形となった。
ジダン氏は式の終盤、会場ステージに再び登場。ここまで聖火を運んできた謎の男から聖火を受け取った。「やっぱりジダンか」と思わせたところで、男子テニスの大スター、ラファエル・ナダル(スペイン)が姿を現し聖火を受け継ぐ。その後、陸上男子100メートル五輪金メダリストのカール・ルイス氏(米国)や女子テニスで元世界1位のセリーナ・ウイリアムズ氏(米国)らが引き継ぐと、最終走者には陸上女子の元金メダリストマリージョゼ・ペレク氏(フランス)とリネール氏が登場。満を持して聖火台に点火した。
今大会で3個目の金を獲得を狙うリネールは、大会前にフランス紙「パリジャン」のインタビューで最終走者について「ジダンが最終走者ではないと1000%確信している」と言い切っていた。
この発言から、当初は両者の〝確執〟までウワサされたが、自分が最終走者だからこそ言い切れた言葉だったようだ。