新日本プロレス真夏の祭典「Ｇ１クライマックス」２７日長崎大会のＡブロック公式戦で、カラム・ニューマン（２１）が鷹木信悟（４１）を撃破し２勝目を挙げた。
出場者決定トーナメントを勝ち上がって初出場の切符を獲得した新鋭が、元ＩＷＧＰ世界ヘビー級王者から大仕事をやってのけた。鷹木の強烈な打撃に苦しんだカラムはパンピングボンバーをその場飛びスパニッシュフライで切り返す。しかし必殺のオスカッターを後頭部へのパンピングボンバーで迎撃され再び劣勢に陥った。
リバースフランケンシュタイナーでマットに突き刺されると、バックエルボーからナックル、さらに龍魂ラリアートをフェイントにしたＤＤＴを仕掛けられる。するとカラムはこれをヘッドスプリングの要領で脱出。そのままロープに飛び乗ると、起死回生のオスカッターをさく裂させて３カウントを奪ってみせた。
大番狂わせを巻き起こしたカラムは「俺が初めて日本のプロレスを知ったのはドラゴンゲートだった。吉野正人、Ｂ×Ｂハルク、鷹木信悟。初めて知ったのがこの３人だ。ドラゴンゲートを見て、彼らを見て俺もプロレスラーになりたいと思った」とかつて憧れた男からの金星に感慨深げな表情。「これで２勝２敗だ。１日ずつ前進するんだ。クソ…何で日本はこんなに暑いんだ！ こんなの知らない。温暖化なんてクソくらえだ」と慣れない気候への愚痴を吐きつつ会場をあとにした。