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【パリ五輪】手痛い1敗! 石川祐希が語る〝いつもと違う〟雰囲気「負けるのは当然だな」

東スポWEB 2024年7月27日 20時0分

【フランス・パリ27日発】目に見えない〝スキ〟があった――。パリ五輪のバレーボール男子1次リーグ初戦(パリ南アリーナ)で世界ランキング2位の日本は同11位のドイツと対戦し、2―3で敗れた。1972年ミュンヘン五輪以来の金メダルを狙うにあたり、手痛い黒星スタート。主将・石川祐希(28=ペルージャ)はチーム内の雰囲気について言及した。

勝負どころで決め切ることができなかった。第1セットを17―25で落としたものの、第2、3セットを連取。勝利に王手を懸けた第4セットは日本ペースで試合を進めるも、ジュースの末に奪われた。最終第5セットはドイツの粘りに屈した。石川はチームトップの22得点を挙げたが「4セット目の最初まではよかったけど、中盤以降にブレイクのチャンスがあった中で、もったいないミスが多かった。それだけ(ミスを)やっていれば負けるのは当然だなと思う」と悔しさをにじませた。

前哨戦のネーションズリーグ(VNL)では史上初の銀メダルを獲得。パリ五輪に向けて弾みをつけた一方で、心のスキにもつながっていた。「僕がコートの中で感じていたのはいつも通りではないけど、少し勝てる雰囲気が出すぎていた」と振り返りつつ「『余裕を持ちすぎていた』といろんな選手の表情を見て思った。そこは伝えたところではあるけど、なかなか変えるのは難しかった」と反省点を口にした。

世界で勝つためには、チーム全体で1点にこだわることが必要不可欠。しかし、この日は「1点を軽く考えているつもりはないけど、例えばブロックされた後も『すぐ切り替えればいいや』みたいな感じだった。これを絶対取り切らないという気持ちが少し欠けていた」と分析。結果的に接戦を制すことができず、1点に泣く形となった。

とはいえ、まだ真夏の祭典は始まったばかり。1次リーグの残り2試合は東京五輪銅メダルのアルゼンチン、五輪3大会金メダルの米国と相まみえる。決勝トーナメント進出へ「取り切るところで(得点を)取ることが大事。それができていれば問題はない。試合が続くのでコンディションはつくりやすいと思う。立て直すしかない」ときっぱり。同じ過ちを繰り返すワケにはいかない。

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