ＤＦ清水梨紗（２８＝マンチェスター・シティー）が、膝の負傷でパリ五輪に出場しているなでしこジャパンから離脱した。これがライバル国を勇気づけるような状況になってしまった。
右サイドバックで不動のレギュラー・清水は１―２で敗れた２５日のパリ五輪サッカー女子１次リーグＣ組初戦スペイン戦（ナント）で先発し、後半途中に右膝を痛めて途中交代。ピッチにあおむけになったまま自ら立ち上がれず、担架で引き揚げていた。その後、日本時間２７日にチームからの離脱が発表された。
それを受けて、１次リーグ最終戦（３１日）で対戦するナイジェリアのメディア「パルス・スポーツ」は「日本代表選手が負傷で離脱、スーパーファルコンズ（ナイジェリア女子代表の愛称）に朗報」と伝えた。ナイジェリアはＣ組中、最もＦＩＦＡランキングが低い（３６位）が、清水不在でモチベーションアップなら不気味さが増すことになる。
初戦黒星のなでしこは、ブラジルとの第２戦、ナイジェリア戦の連勝を目指しているが、清水不在は戦力低下以上のダメ―ジになるかもしれない。