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【パリ五輪】石川祐希 ドイツ戦黒星で切り替え「これで終わるメンバーではない」

東スポWEB 2024年7月28日 5時35分

【フランス・パリ発】悲観する暇はない――。パリ五輪のバレーボール男子1次リーグ初戦(27日、パリ南アリーナ)で、世界ランキング2位の日本は同11位のドイツに2―3で敗北。まさかの黒星スタートとなったが、主将の石川祐希(28=ペルージャ)は〝切り替え〟を強調した。

五輪の魔物に飲み込まれたかのような敗戦劇だった。日本は第1セットを17―25で落とすも、第2、3セットを連取。勝利への光が差した第4セットをジュースの末に奪われると、第5セットも失って万事休す。石川は「結果論で言うと五輪は難しいなと思う。自分たちが構えすぎていたのか、もとからこういうものなのか、そういったところはわからない」と表情を曇らせた。

前哨戦のネーションズリーグ(VNL)では史上初の銀メダルを獲得。期待値が右肩上がりの中での敗戦となったが、石川は試合後にすぐさま円陣を組んで仲間たちに「この後(31日に)アルゼンチン戦があるので、そこにコンディションを持っていって、ベストで臨むことが大事」などと声掛け。一番避けたいのは1次リーグで連敗することだ。決勝トーナメントを第一に見据える上で、気持ちの整理は必要不可欠な要素となる。

他の選手たちも石川の気持ちを読み取っている。攻撃の中心を担う高橋藍(サントリー)は「もちろん負けたことは負けたので、それをどうこう考えてもしょうがない。力を出して勝っていくしかない」ときっぱり。黒星を引きずらないチームの雰囲気には、最年長の深津旭弘(東京GB)も「もうあとは勝っていくしかないと思うので、そんなに落ち込んでるという感じはない。これから少し時間があるので調整していきたい」と前向きな言葉を口にした。

今後は31日に東京五輪銅メダルのアルゼンチン、8月3日に五輪3大会金メダルの米国と対戦する。厳しい戦いが続くとはいえ「立て直すしかない。もちろん立て直すし、ここから上がっていくしかない。これで終わるようなメンバーではない」(石川)と気合十分。1972年ミュンヘン五輪以来の金メダルを目指し、この日の戦いを次なる舞台につなげていく。

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