【中日・中田翔内野手インタビュー③】
中日・中田翔内野手（３５）の直撃インタビュー最終回では聞き手のＳＫＥ４８・熊崎晴香（２６）と〝名古屋談義〟に花が咲いた。名古屋メシやバスレーン（※バスを優先させる名古屋独特の交通システム）の話題で盛り上がったが、中田が凄いと感じているのが中日ファンの熱量だ。名古屋人のドラゴンズ愛の強さに改めて驚いている。
熊崎 昨年１２月にドラゴンズに移籍してからだいぶ経ちましたが名古屋にはなれましたか。
中田 なれましたね。すごく住みやすい場所だし人が温かいよね。
熊崎 食事はどうですか。名古屋は濃い味のものが多いと言われてます。ＳＫＥ４８のメンバーは半分くらい県外出身者なんですけど「名古屋の食べ物は味が濃いね」とビックリする子が多いんです。味噌を使った料理はどうですか。味噌煮込みうどんとか。
中田 味噌煮込みうどんは嫌いとかじゃないけど食べる機会があまりないかな。
熊崎 麺のかたさに驚かれるかもしれません。初めて食べた方の中には「ちゃんとゆがいてますか」と聞かれる人もいるらしいです。
中田 かたいんだ。まだまだ全然知らないこともある。食べてみたいね。
熊崎 バスレーンにはなれましたか。
中田 バスレーンはなれたよ。毎日（バスレーンのある道路を）通っているからね。車は運転するの？
熊崎 いえ、あまり…。ぺーバードライバー気味になっています。
中田 運転した方がいいよ。名古屋はいいよね。めちゃくちゃオレは好きだな。
熊崎 どういうところがお好きですか。
中田 まず渋滞がないじゃん。それといい意味でミーハーな人が多いよね。札幌に近いところがあるのかもしれない。札幌もそういう地元球団を愛している人が多かった。温かい人ばかりでそれに似た感じがある。
熊崎 人もそうかもしれないですが札幌と名古屋は街の景観も似ている感じがします。以前、ＳＫＥ４８のツアーで札幌に行った時に札幌の大通り公園と名古屋の久屋大通り公園がよく似た感じですごく居心地がいいなと思いました。
中田 それは思ったね。嫁にも言ったんだ。車に乗っている時に「ここ（久屋大通り公園）は札幌に似ているな」って。あの風景を見て落ち着いたもん。うれしかったな。バスレーン以外は似ているよ（笑い）。
熊崎 休日とかは車でリフレッシュする感じですか。
中田 そう、運転が好きだから。自分が運転したいタイプだからね。自分のマネージャーを後ろに乗せて自分が運転しているからね。休みの日は車で遠出したりとかドライブは好きだね。自分の中でリフレッシュになるかな。せっかく行くんだったら人が少ない場所に行きたいね。名古屋はめちゃくちゃいい場所だと思う。（地理的に日本の）中心部だからね。どこにいくのも楽だし。
熊崎 そう言ってもらえると名古屋の人間としてはめちゃめちゃうれしです。
中田 歩いていてもお年寄りの方たちが気さくに声を掛けてくれる。「頑張れよー」「応援してるから」って。〝あれ？友達かなこの人〟という感じになるけど、俺たちからしたらうれしいもの。おばあちゃんとかに声を掛けてもらえると「こんなおばあちゃんもオレのことを知ってくれて応援してくれるんだ」という気持ちが先に来るから。
熊崎 名古屋の人たちは中田選手をはじめドラゴンズの選手たちが大好きですから。
中田 名古屋に来て、それはすごく感じたよ。本当に名古屋の人たちは中日ドラゴンズのことが好きなんだなって。だから２年連続最下位でも球場に多くのファンが来てくれる。でもそれって当たり前のことじゃない。普通はガラガラになっていくもんやん。日本ハムのときもそれは経験したしね。巨人のときも「えっ、最下位なのにこんなにファンが来るの？」って思っていた。（巨人の）選手の間でもそういう話をしていたからね。だからこそファンの人たちの期待に応えたいよね。