ドジャースは27日(日本時間28日)の敵地ヒューストンでのアストロズ戦で継投策がハマらず、6―7のサヨナラ負けで2連敗を喫した。
5点リードの6回二死一、三塁から2番手で登板したフィリップスが4連続適時打で4点を献上し、最後は同点の9回から登板したトライネンがブレグマンに痛恨の一発を被弾。最大5点のリードを守れず、手痛い敗戦となった。
そんな中でも球場のファンの度肝を抜いたのは大谷翔平投手(30)が放った驚がくの一撃だ。1―0の3回先頭の第2打席で打球速度118・7マイル(約191キロ)、飛距離443フィート(約135メートル)の特大ソロを右翼席最上段に叩き込んだ。この大谷がかっ飛ばした2試合ぶりの本塁打について、米スポーツ専門メディア「スポーティングニュース」はこう報じた。
「大谷に速球をこっそり投げようとしてはいけない」
大谷が完璧なタイミングとスイングで捉えたのは、相手先発右腕・ブランコがカウント2―1から投じた4球目、92マイル(約148キロ)の直球。コースは真ん中のやや内角寄りだった。同メディアは「ロネル・ブランコは大谷翔平について重要な教訓を得た。彼に速い球を忍ばせてはいけない。カウント2―1とリードしていた。緩い球を(大谷が)2球見逃した後、速球を投げようとした。うまくいかなかった」と指摘した。
この打席で相手バッテリーが大谷に投げ込んだのは3球目まで変化球のみ。初球と2球目に投じたカーブはいずれも120キロ台後半で、3球目のチェンジアップも84・7マイル(約136キロ)だった。そして初めて投じた直球をものの見事に捉えられた。
変化球だけで勝負するわけにもいかないし、直球を打たれれば打たれたで…。ナ・リーグで打率(3割1分8厘)、本塁打(32本)、OPS(1・051)、出塁率(4割6厘)でトップに立つ大谷を抑えることはやはり至難の業のようだ。