巨匠フランシス・フォード・コッポラ監督(85)が、新作「メガロポリス」の撮影現場でエキストラの若い女性にセクハラ行為をしたとして問題になっている。
米誌「バラエティ」によると、問題の行為は、コッポラ監督がエキストラの女性に抱きついて無理やりキスをしようとしたとされるもので、その様子は距離を置いた場所から撮影されており、その動画はXなどのソーシャルメディアで拡散されている。
セクハラ行為が起きたとされるのは、コッポラ監督が多くの男女がダンスをするモブシーンを撮影した直後。監督はエキストラたちに向かってマイクで、「今からそちらに行って、もし私がキスをしたら、それはただ単に個人的な楽しみなので悪しからず」と伝えていた。
拡散中の約7秒の動画には、監督が若い女性に抱きついてキスを迫り、女性はにこやかな表情をしながらも、監督の手を振りほどいてその場から離れる様子がとらえられている。
同誌によると、その撮影は2023年2月14日に米アトランタにあるコンサートホール「タバナクル」で行われたもので、そのシーンには英女優ナタリー・エマニュエル(35)が出演していた。
米国では9月公開予定の「メガロポリス」は、コッポラ監督が私財1億2000万ドル(約185億円)を投じた大作で、大災害に見舞われた、ニューヨークを連想される大都市「ニューローマ」を再建するため、奮闘する建築家の姿を描く。
5月のカンヌ国際映画祭でプレミア上映されると、劇場ではブーイングと熱狂的な拍手が交じり、騒然とした空気に包まれ、評価が二分。なかには〝駄作〟との酷評もあった。