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【ソフトバンク】今宮健太が殊勲打2本! 小久保監督「早めに追いつけたのが勝因」

東スポWEB 2024年7月28日 18時21分

会心の勝利だった。パ・リーグ首位を快走するソフトバンクは28日のオリックス戦(みずほペイペイ)に4―1の逆転勝ちを収め、同一カード3連勝を飾った。貯金は今季最多タイの29。勝負所を心得た主力がチームをけん引した。

勝因は3回だった。先制を許した直後の攻撃。二死二塁から同点の中前適時打を放った今宮健太内野手(33)の一打が流れを引き寄せた。試合後、小久保監督は開口一番「今日は今宮。得点圏でしっかり良い働きをしてくれた。ずるずるビハインドで行くよりは早めに追いつけたのが勝因」と文句なしのヒーローを激賞。指揮官の総括通り、与えたくない先制点を序盤に奪われた直後の攻撃で、すぐに取り返した1点の価値は計り知れなかった。「一球一球、ワンプレーで流れが変わる」。そう肝に銘じてグラウンドに立ち続ける33歳らしい、勝負強い殊勲打だった。

チームメートを鼓舞し、ベンチのムードを高めた。流れはホークス。5回、再び背番号6がバットで勝機を引き寄せた。先頭の正木が二塁打で出塁するも、二死一、二塁となって迎えた第3打席だった。大事な「次の1点」。チャンスを消失することによる「流れ」の喪失が痛い展開で、貫録の適時打を放った。左腕・曽谷の真っすぐをきれいに中堅へ弾き返す勝ち越し打。2打席連続の殊勲打だった。

こうなれば追加点は時間の問題。続く周東にもタイムリーが出て、相手にダメージを与える1イニング複数得点となる3点目を奪った。さらに、7回には不動の4番・山川がリードを広げる16号ソロ。打ち出し角度33度、打球速度176キロ、飛距離130メートルの一発に小久保監督も「山川にしか打てないようなすごい打球の速度と角度。久しぶりに会心のホームランでしたね」と絶賛した。

投げては大関が5回無四球1失点と先発の役割を果たして6勝目。後を受けた中継ぎ陣が追加点を与えず、下位に沈むオリックスとの勢いの差を印象づけるゲームだった。

優勝マジック点灯はお預けとなったが、秒読み段階。主砲・柳田、守護神・オスナを長期で欠く夏本番を前に、小久保ホークスが力強く前進している。

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