〝逆境ファイター〟が引退を回避した。「超（スーパー）ＲＩＺＩＮ．３」（２８日、さいたまスーパーアリーナ）で、キャリア７０戦目の大ベテラン・所英男（４６）が若手格闘家育成プロジェクト「朝倉未来１年チャレンジ」出身のヒロヤ（２６）に１ラウンド３分２０秒ＴＫＯで勝利した。
直近３連敗中で、負けたら引退を宣言していた所。初回、立ち技での距離の探り合いからタックルし、下から足首を決めにいったが脱出されてしまう。しかし、再び立ち技の攻防に戻ると、ヒロヤが右ローキックを放つタイミングでカウンターの右ストレートを発射。あおむけに倒れたヒロヤにヒジを連打してストップを呼んだ。
拍手喝さいを浴びながらマイクを持った所は「こんな大観衆の前で、また試合をさせていただけるのは本当に幸せに感じています」と感謝。
試合前には妻ががん闘病中であることを告白しており、子供とともにリングに上がった夫人に「誕生日おめでとう。病気治して、いっぱい好きなところに行こうね」と笑顔で呼びかけた。