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【柔道】阿部詩の敗戦に増地監督がエール「このチームにしっかりと力を与えてもらいたい」

東スポWEB 2024年7月28日 20時40分

【フランス・パリ28日発】柔道女子代表の増地克之監督が取材に応じ、早すぎる終戦を迎えた阿部詩(パーク24)について言及した。

詩はパリ五輪の女子52キロ(シャン・ド・マルス・アリーナ)の初戦で長野出身の出口ケリー(カナダ)に一本勝ちを収めるも、2回戦で世界ランキング1位のディヨラ・ケルディヨロワ(ウズベキスタン)に谷落としで一本を奪われて敗戦。直後の詩はぼうぜんとした表情を浮かべ、畳から下りると崩れ落ちて大粒の涙を流した。

前回の東京五輪では金メダルを獲得。今大会は連覇の懸かった一戦だった。増地監督は「前回の金メダリストなので、注目されるところもある。その中でこれまでやってきたことは間違いではない。本当に勝負というのはこういうもの。強いから勝つのではなくて、勝ったものが強い。相手の戦いを称賛するしかない」と振り返った。

試合内容については「詩のペースで進んでいたが、相手は先に技ありをとられていたので、捨て身で来た。その中で一瞬のスキをつかれた」と語った上で「相手の組み手を嫌って、少し後ろに下がっていた。周りを詰められて、その前に顔に指が入ったのか、ちょっと集中力が消えていたのかなというのは感じた」と指摘した。

個人での戦いは幕を閉じたものの、団体戦が残されている。詩に向けて指揮官は「これから本人がどうするか私もまだわからないが、団体戦も控えている。五輪も続くので、今回負けた悔しさはもちろんあると思うが、このチームにしっかりと力を与えてもらいたい」とエールを送った。

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