巨人・菅野智之投手(34)が28日のDeNA戦(横浜)で9回7安打無失点の好投。6―0で3年ぶりの完封勝利を飾った。セ・リーグトップタイの9勝目を挙げ、チームは5連勝。貯金は今季最多の「11」となった。
ヒーローインタビューでは「(完封勝利)はもう久しぶりの感覚なので、格別にうれしいです」と喜びをかみしめた。完封勝利は2021年4月16日のDeNA戦(横浜)以来と実に3年ぶりで「ここまでいろんな苦難がありましたけど、今日なんか一つ乗り越えられた感じがします」と胸をなで下ろした。
近年は故障やコンディション不良に悩まされるケースも少なくなかった。菅野は「できそうでできなかった試合も何回かあったっていうのは記憶してます。今日は(完封勝利を)できると思ってたし、長いイニングを(投げる)って決めてたので。でも最後までマウンドに立ってるのは久しぶりだったのでうれしいですね」と丁寧に言葉を紡いだ。
18年にはシーズン10完投、8完封も記録した。目の前まで迫った完封勝利へ、9回のマウンドに立つ前には〝志願〟した。
「基本的には杉内さん(投手チーフコーチ)にどうするってのは聞かれていないんですけど、『ここはちょっと(続投するかしないか)どっちか聞かせてくれ』ってことだったんで、『もうここはいかせてください』って感じでした」
〝円熟エース〟がこのまま好調を維持していけば、巨人の4年ぶりVもグッと近づきそうだ。