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【柔道】阿部一二三が妹・詩の敗退乗り越え金 小川直也氏も驚嘆「柔道界のパウンド・フォー・パウンド1位だな」

東スポWEB 2024年7月29日 2時45分

パリ五輪の柔道男子66キロ級で阿部一二三(26=パーク24)が決勝でウィリアン・リマ(ブラジル)を破り、東京五輪に続いて2大会連続で金メダルを獲得。同じく連覇を目指した妹・詩(24=パーク24)が2回戦でまさかの敗戦を喫したが、見事な精神力で2個目の金を手にした。

これにバルセロナ五輪95キロ超級銀メダルの〝元暴走王〟小川直也氏(56)は「俺も、ぐうの音も出ないよ。今日の内容を見たら、ほぼパーフェクト。柔道界で『パウンド・フォー・パウンド』(階級差のない最強ランキング)つけるなら1位だな。何にも言うことないね」と手放しで大絶賛する。

特に目を見張るのが、両袖をつかんで相手を投げる独特の柔道スタイルだ。小川氏は「両袖を自由に操れる柔道は、彼にしかできないオリジナルなもの。相手が対応してきても、それを利用してさらに進化している。足技とか入れてきているしね。これからどういう柔道家になっていくか、どこまで伸びていくのか。前人未到の域だし、3連覇も堅い。非常に楽しみだよね」とべた褒めした。

さらには「昔、古賀の独特の一本背負いを見てて『すげえな』と思ったけど、彼の袖つりの技術はそれに匹敵するね。袖を操る技術は本当にすごい」。小川氏と同時代のスーパースターで〝平成の三四郎〟こと故・古賀稔彦さんの一本背負いも独特の技だったが、一二三の袖つり込み腰も〝古賀背負い〟の域に達しているという。

これで一二三は柔道界に君臨する〝絶対王者〟に。柔道の競技人口減少は歯止めが利かない状況だけに「阿部一二三の袖つりを見て『柔道をやりたい』って子が増えてほしいな」と願っていた。

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