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【巨人】堀内恒夫氏 普段は辛口も…菅野智之3年ぶり完封勝利に「え?」「捨てたもんじゃない」

東スポWEB 2024年7月29日 3時36分

セ・リーグ首位の巨人は28日のDeNA戦(横浜)に6―0で快勝。球宴明け最初のカードで3連勝を飾り、貯金を「11」とした。

5回に一挙5点を挙げるなど11安打で2試合連続の2桁安打を放った打線もさることながら、この日のヒーローは何と言っても先発した菅野智之投手(34)だ。今季最多となる117球を投げて四死球を与えず、7安打8奪三振で9勝目(2敗)を完封勝利で飾った。

以前は完投も完封も当たり前のようにこなしてきたが、近年はコンディション不良にも見舞われ、完封は2021年4月16日のDeNA戦(横浜)以来、1199日ぶりだった。

オールスター戦も終わり、ペナントレースはいよいよ勝負の夏場。チームでは戸郷や山崎伊を中心とする若手が台頭する中、昨季は4勝8敗、防御率3・36の成績に終わった〝円熟のエース〟が再び大きな存在感を示した意味は大きい。かつて巨人のエースとして背番号18をつけた元監督で野球評論家の堀内恒夫氏(76)も、菅野が見せた〝意地〟に喜びをあらわにした。

自身が更新したブログによると、この日は「仲間たちと定例の集まりがあって いも焼酎のんで楽しくやってきちゃった」という。しかし、帰宅後にテレビをつけると「まだ菅野がマウンドにいたんだよ。え? 菅野が投げてるってことはまだ5~6回くらいかね? なんて思ってたら8回だった」とチクリとやりつつも、最後まで完封劇を見届けた。

これには堀内氏も「まだまだ捨てたんもんじゃないね。これで9勝目か。誰が想像できたかい? 菅野の今の姿を」とズバリ。イニング数(94回1/3)では7勝5敗の戸郷(115回0/3)と7勝2敗の山崎伊(102回2/3)に及ばないものの、堂々たるチームの勝ち頭だ。

堀内氏は菅野が〝復活〟した一因を「もともとコントロールはあるし スライダーがバッターの近くになってから曲がるのがいいんだよ。あれが、早くから曲がっちゃうと打たれてしまう」と分析した上で「スピードとキレのあるストレートをビシビシと投げてくる昔の菅野のスタイルから 変化球主体の技巧派へと上手く変身をとげた。これが素晴らしいと思うよ。ピッチャーがバテてくるころに1人で投げ切ってくれるなんてありがたいじゃないの」と賛辞を惜しまなかった。

救援陣に〝休暇〟を与え、チームの連勝を途切れさせることなくつないだ菅野。目指すは4年ぶりのV奪回と自身初の日本一奪取だ。

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