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【ソフトバンク】気になる「支配下残り1枠」の行方 補強ポイントは「内野手」

東スポWEB 2024年7月29日 5時13分

パ首位を快走するソフトバンクは28日のオリックス戦(みずほペイペイ)に4―1の逆転勝ちを収め、貯金を今季最多タイの「29」とした。

後半戦最初のカードで3連勝。7月に入って黒星が先行したが、気づけば今月も10勝9敗と完全に落ち着きを取り戻した。6月から主砲・柳田を欠き、現在戦列を離れている守護神・オスナも長期離脱が避けられない状況だが、戦力ダウンを感じさせない選手層と用兵で首位を独走している。

4年ぶりのペナント奪回と常勝再建へ、現場とフロントの本気度がうかがえるシーズンだ。小久保監督率いる一軍はチーム内の戦略を含めた決まり事を徹底。隙のない戦いぶりが白星量産につながっていることは間違いない。開幕前に緒方、川村、仲田の育成3選手を支配下登録。一軍戦力として機能させ、新陳代謝を促すと同時に育成選手のモチベーションアップにもつなげた。主力の離脱で空いた枠を「競争枠」とし、伸び悩んでいた若手やルーキーが目の色を変えて戦う姿はチームに活力と緊張感をもたらした。

さらに24日には中村亮、三浦、前田純、石塚の育成4選手を支配下に昇格させた。補強期限は今月末で上限70人の支配下枠は残り1枠。ここまでうまく事を運んできただけに、気になるのは「あと1枠」の使い方だ。現場は前半戦を戦い抜いた65人に確かな手応えを持っていた。球団は数合わせの支配下昇格を見送る方針。鷹の補強ポイントの最優先は「内野手」とみられ、今月に入ってフロント幹部らが渡米している。

データ分析の進化、投手の平均球速の劇的向上などで投高打低が顕著なNPBで、助っ人補強の難易度は年々増している。一方で有事に備え、現有戦力に刺激を与える意味でも枠を余らせる理由もない。タイムリミットは目前。内部昇格ではなく、外部補強――。最後の一手がどんな化学反応を起こすのか。

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