歴史を動かした。パリ五輪のフェンシング男子エペ個人決勝(28日=日本時間29日)で、加納虹輝(26=JAL)がヤニク・ボレル(フランス)を下して金メダルに輝いた。
フェンシングの個人種目でのメダル獲得は、2008年北京五輪男子フルーレで銀の太田雄貴以来2人目。金メダルは日本史上初の快挙となった。
加納は準決勝でティボル・アンドラシュフィ(ハンガリー)と延長戦にもつれる激闘を制して決勝進出。決勝ではフェンシング発祥の地で、地元選手を圧倒しての頂点。最後はフランスの観客からも、惜しみない拍手が送られた。
東京五輪ではエペ団体で金メダルを獲得。加納の快挙は、団体での連覇達成へ向けても大きな弾みをつけた格好だ。