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千賀滉大が復帰即離脱で戦力構想振り出し…メッツがホワイトソックス右腕獲得を目指す

東スポWEB 2024年7月29日 13時27分

メッツは28日(日本時間29日)、左ふくらはぎを痛めて15日間のIL(負傷者リスト)入りしていた千賀滉大投手(31)を60日間のILに移行した。これにより、少なくとも9月末まで復帰はかなわず、今季は絶望的となった。

キャンプ途中から右肩を痛めていた千賀は開幕に間に合わず、26日(同27日)のブレーブス戦で今季初先発。6回途中まで代名詞の「お化けフォーク」もうなりを上げ、2安打9奪三振2失点の好投を見せたが、悲劇が待ち受けていた。内野に打ち上がった小飛球の守備時に足を痛めて悶絶。今季初勝利と日米通算100勝を記録したが、無念の再離脱となってしまった。

ナ・リーグ東地区の3位(55勝50敗)につけるチームにとっても大きな痛手だ。中でも先発陣は手薄で、千賀の計算が立たなくなったことで戦力構想は事実上の振り出しに戻った。しかも、IL入りした千賀に代わってローテに復帰したメギルは、27日(同28日)のブレーブス戦で7回途中まで投げながら3被弾を含む5失点。この日の同戦に先発したピーターソンも5回4失点でいずれも黒星を喫した。

MLB公式サイトのメッツ番記者であるアンソニー・ディコモ氏は「球団の意思決定者の評価では『まだ完成されたチームではない』『先発投手について他球団と積極的に交渉していた』と複数の情報筋が語った」と明かした。さらに千賀の離脱に加えて「ピーターソンの不振は、その必要性を浮き彫りにした」とも言及。ポストシーズン進出を狙う上でもトレードによる補強の必要性を説いた。

その中で候補に挙がっているのが、ア・リーグ中地区でぶっちぎりの最下位に沈むホワイトソックスに所属する右腕という。同氏は「市場で入手可能な最高の先発投手の一人であるエリック・フェディについてホワイトソックスと交渉した。メッツは先発ローテーションの重要性を認識し、他の先発投手についても交渉している」とした。

フェディは27勝(81敗)しかしていないチームにあって21試合に先発し、7勝4敗、防御率3・11の成績だ。今季は首位のガーディアンズに25・5ゲーム差をつけられ、優勝争いからも脱落。フェディがトレード市場ですっかり〝人気銘柄〟となっているが果たして――。

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