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【パリ五輪】セーヌ川の水質悪化でトライアスロンの練習中止 約2324億円投資はムダ金か

東スポWEB 2024年7月29日 15時6分

パリ五輪のセーヌ川問題が再びクローズアップされている。組織委員会と国際トライアスロン連盟など関係各団体は28日、セーヌ川で行われる予定だったトライアスロン(スイム)の公式トレーニングを「水質レベルが十分に保証されていない」として、中止すると発表した。

30日に開催されるトライアスロン男子はセーヌ川を利用する五輪で最初の競技。先週から降った雨の影響で汚水が川に流れ込み、水質が悪化した。本番までに改善されない場合は、スイムを除外し、自転車とランだけで競技を行う。しかし組織委員会側は「競技が始まる30日までに制限基準値いかに戻ると確信しており、今後36時間の天気予報を考慮に入れている」という。

パリ五輪に向けて、フランス政府はセーヌ川の水質改善プロジェクトに取り組んできた。フランスメディアの「パリジャン」は「フランスの国と地方自治体はオリンピックに備えてセーヌ川と、その主要支流マルヌ川を泳げるようにするため14億ユーロ(約2324億円)を投資してきた」と報じたように五輪開催の目玉企画の一つ。それだけに、未開催となれば大切な税金が〝ムダ金〟になりかねない。

開会式前の17日にはパリ市のアンヌ・イダルゴ市長が自らセーヌ川で泳ぎ、水質改善をアピールしていたが、同メディアは「パリ五輪の主催者にとって今が正念場だ」と伝えていた。

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