元長野県知事で作家の田中康夫氏が29日「X」(旧ツイッター)を更新。石川県の馳浩知事の発言を疑問視した。
馳知事は25日、東京都で開かれた、能登半島地震で対応した関係各省庁らの職員を集めて会合に出席。現在も自宅に戻れない被災者などについて「自宅に戻れない、障害のある方など、所得の低い方が1次避難所で滞留している。この方々をいかに支えていくかも私どもの使命」と語った。
さらに記者団の取材に対し「家で自分で本来生活していかなければならないが、避難所の方が食事、掃除、見守りもあるので安心していられる。こういった方がけっこうな数、滞留している」と話し、さらに2次避難所についても「ホテルにいた方が楽。『実はもう自宅に戻れますよね」と言っても戻れない人もいる」と語った。
これにはネットユーザーから「言いたいことは分からないでもない」と理解を示す声がある一方「配慮のない発言」「さもわがままで帰らないかのように聞こえる言い方がダメ」「自宅に戻っても水が流れない仮設トイレだぞ」といった批判の声が殺到。
田中氏もこの経緯を報じた読売新聞の記事を引用し「読売新聞もサジを投げた馳浩石川県知事の呆言」とバッサリ。さらに「第1回芥川賞候補作家高見順娘の妻高見恭子ちゃん涙目」と妻でタレントの高見恭子の心中を慮った。