渡航中止勧告が出されているロシアを訪問中の鈴木宗男参院議員が２９日、自身のブログを更新。パリ五輪について思いのたけをつづった。
「パリオリンピック開会式の演出がいろんな処から『素晴らしかった。良かった』という声が聞かれる」と書き出した鈴木氏は、コロナ禍での無観客開催となった東京五輪と比較し「コロナ過もすぎ『花の都パリ』での開催、やはり巡り合わせが大きく作用したと受け止めるものである」と時の流れを強調した。
さらにパリ五輪組織委のトニー・エスタンゲ会長の言葉を引用し、「『平和の祭典』スポーツの力により、世界が平安と人道を取り戻すことを願ってやまない」と明言した。
また兄妹での連覇が期待されたものの、２回戦でよもやの敗戦を喫した柔道女子５２キロ級の阿部詩（２４）についても言及。「絶対勝てるという保証は勝負の世界ではない。阿部詩選手自身が噛みしめたことだろう。この経験を活かし更なる前進を期待したい」とエールを送った。
鈴木氏は２８日から４日間の日程でロシアを訪問中で、モスクワで政府関係者らと面会を行う見込み。去年１０月にも訪露した。
林芳正官房長官は２９日の記者会見で鈴木氏から訪露の連絡は受けていないことを明かし、「どのような目的であれ、ロシアへの渡航はやめていただくよう国民に求めている」と強調した。