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立憲・泉健太代表〝日帰り合宿〟を敢行 小沢一郎氏には「案があるなら言っていただきたい」

東スポWEB 2024年7月29日 20時20分

立憲民主党の泉健太代表は29日に都内で、党内の政策決定基盤「次の内閣」の〝日帰り合宿〟を開き、次期衆院選や政権交代に向けて専門家を交え議論を行った。

英国の「影の内閣」制度を参考とした党独自の仮想内閣で「ネクスト総理大臣」の泉氏。合宿の冒頭で「政権交代の期待が高まっている。ということは、自らの政策により強い責任、自覚、意識を求めなけれなばならない」と述べた。

7時間以上におよんだ同合宿の終了後、泉氏は「政策実現は政権交代。野党のままでは政策を実現できない」と話し、政権交代へ強い意欲を示した。

講師を務めた旧民主党政権で総務相を歴任した片山善博元鳥取県知事からは「民主党政権の時の反省をしっかり生かして、新しい政権をつくってほしい」と要請があった。

これに泉氏は「1つは大がかりなマニフェストを作って、1内閣で実施するのは分量として多かった。もう1つは政策を党内で事前に浸透一致させておくことが大事であった。『脱官僚』が強すぎて、役所との意思疎通がおろそかになってしまったところに反省がありました」とした。

一方、9月に予定される代表選に向けて同党・小沢一郎衆院議員の動きが目立っている。

小沢氏が神奈川県横浜市で27日に開いた講演では「(野党協力が)3年たってもできなかったのに、この1か月でできるのか。ダメでしょう」と泉氏が率いる執行部を批判。22日に泉氏が国民民主党の玉木雄一郎代表、翌23日に日本維新の会・馬場伸幸代表と相次い会談したことには「いま、あわてて食事してどうなるわけでもない」と指摘した。

泉氏は「党内の意見表明は自由ですからね。それはそれでご発言していただいて、その上で私が言ってきたのは、みんな厳しい局面だから、執行部に(所属議員)全員が知恵や考え方を持ち寄って、それをみんなでやってきた。(小沢氏に)いい案があるとすれば、それを言っていただくのがあるべき姿。いまの環境は何かを変えたら、右の野党から左の野党まで全部一致するなんてことは、誰も簡単なことだと思っていないのが共通認識です。その上で案があるのであれば、言っていただきたい」と語った。

この日で50歳の誕生日を迎えたことには「とにかく政権交代に向けて、党代表として責任は重大だと思っています。候補者擁立と政策づくりにまいしんしたい」と泉氏は険しい表情で語った。

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