【フランス・パリ29日発】フェンシング女子サーブルで世界ランキング2位の江村美咲(立飛ホールディングス)は、早すぎる敗戦にも言い訳なしだった。
フェンシング個人戦(グランパレ)では2回戦でウクライナ選手を下すも、3回戦で格下の韓国選手に7―15で敗戦。序盤からペースを握ることができなかった。試合後には「金メダル候補に挙げていただいていたが、自分としてはもちろん目指せる位置にはいると思ったけど、チャレンジャーの気持ちだった」と振り返った。
大会前には脚の太ももを痛めるアクシデントもあった。それでも「全然試合に間に合わせて調整できたと思っていた。軽いケガというか、本当にひどくはないが、ケガ手前ぐらいの痛みがあった。最後にもっと詰めて練習できるかなと思っていた部分もあったけど、今日までそれを引きずっていたとは思わない」と言い切った。
大会前には個人と団体の2冠を目標に掲げた。個人での夢はついえたが、団体がまだ残されている。「もちろん個人戦の感触がよくなかったので、不安な気持ち、ここからどれだけ立て直していけるのかという気持ちはある」としながらも「そこが今回の五輪の応援してくれる方々に届けられる最後のフェンシングになるので、本当に最大限、できることを全部して、次こそはいい試合、自分らしいフェンシングがしたい」と決意を新たにした。