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【巨人】西舘勇陽に将来的な先発起用構想 悲願の「ドラフト1位エース」で飛躍なるか

東スポWEB 2024年7月30日 5時4分

G悲願の行方は――。巨人の阿部慎之助監督(45)が29日にドラフト1位ルーキー・西舘勇陽投手(22)が先発調整を行っていることを明かした。

昨年に阿部監督の母校・中大から巨人入りした西舘は開幕一軍メンバー入りを果たすと、シーズン序盤は勝利の方程式を担い、開幕から10試合連続ホールドのプロ野球記録を樹立。ここまで中継ぎとして26試合に登板し1勝2敗19ホールド、防御率3・57と大器の片りんを見せた。

蓄積疲労などで精彩を欠き始め、指揮官から「夏休みを与える」として6月30日にプロ初の登録抹消となったが、今月27日のイースタン・リーグのDeNA戦(平塚)では公式戦初先発し3回無失点、5奪三振と好投。阿部監督は「(一軍の)どこかで先発させる。すぐには上げないけど、段階を踏んで」と将来的な先発起用の構想を明かす。

その上で「(中継ぎから)先発に切り替わるのは大変だから。とりあえず『夏休み』は終わったから」とし、あせらせない方針。早ければ8月6日からの9連戦が終了して以降の再昇格となる見通しだ。

ゆくゆくは巨人の看板を背負うエースへの成長が期待されている。阿部監督もかねて西舘の先発構想は抱いており「次世代のローテーションに西舘が入ってくれればうれしいなという思いはある」と力説。さらに「ドラ1エース」の誕生は球団にとっての切実な願いでもある。

あるチーム関係者は「巨人ではこれまでも多くの投手をドラフト1位指名してきましたけど、菅野以降はエースとして大成した選手はいないでしょう。『ドラ1』というのは対外的に見ても巨人の看板を背負う人材なわけですから、そろそろ先発陣の大黒柱となる選手が生まれてほしいですけどね」と心境をポロリ。

実際に菅野以降は桜井、鍬原、高橋、堀田、平内、大勢と過去10年間で6回も投手を1位指名したが一軍定着を果たしたのは守護神・大勢のみ。先発ローテを複数年守り抜いた投手はいないのが現状だ。

西舘は救援投手としてルーキーイヤーから一定の活躍を見せてそのポテンシャルの高さは証明しただけに、先発投手としてその能力を発揮できれば、指揮官の、そして球団の悲願である「ドラフト1位エース」として飛躍する可能性は十分ありそうだ。

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