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【新日本・G1】オーカーンが全帝国民待望の初勝利 1勝4敗も事実上の全勝で決勝トーナメント進出当確か

東スポWEB 2024年7月30日 6時11分

新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」29日福岡大会のAブロック公式戦で、偉大なるKOPW保持者のグレート―O―カーンがジェイク・リー(35)から圧倒的初勝利をあげた。

プロレス界における最高峰リーグ戦「グレード1」においても、オーカーンの実力は別格中の別格。優勝オッズは2005年の菊花賞のディープインパクト並みと言っても過言ではない気がする。ところがいざフタを開けると、何と開幕からまさかの4連敗。そのすべてが不運、不幸、不ヅキに見舞われたものだったが、オーカーンは決して諦めない…! 最悪の運命…境遇…ありとあらゆる障害…不平…不正…すべてをねじ伏せ…オレは勝つ…!

卑劣なる詐欺師・ジェイクは左腕にテーピングを巻いて登場。しかし、これはブラフで、飛びついたオーカーンはニーリフトのエジキとなってしまった。この一撃で闘志に火がついたのか、オーカーンは超絶技巧を生かした足攻めを展開し反撃に転じる。

この聡明な読みが勝負を決定づけた。スピードが鈍ったジェイクのFBS(串刺しブーツ)を回避したオーカーンは、威力抜群のジャーマンスープレックスを発射。ニーリフトからのチョークスラムを阻止すると、ここで圧倒的閃きっ…! 解禁に全スバ友が圧倒的感謝した大空スバル式羊殺しからコンプリートショットにつなぐと、変幻自在かつ無限のパターンを持つプロレス史上最強技の呼び声高いエリミネーターがさく裂。圧倒的3カウントを奪ってみせた。

全帝国民待望の初勝利を挙げたオーカーンだが、試合後は「足りねえ! こんなちっぽけな勝利じゃ! 足りん!」とたまりにたまったフラストレーションが爆発。「正直…迷走した。後悔した。失敗した。悩んだ。そんなんばっかりだった。でもそんなの、全部、伸びしろだろ。もっといける、上、いけるって思うから、今の立ち位置に葛藤起こすんだよ」と説得力しかない御神託に、すべての迷える現代人が救われたはずだ。

オーカーンは知っている。今日をがんばったもの…今日をがんばり始めた者にのみ…明日が来るんだよ…! 「続けることの意義、それを示すためにも、あんな入ったり出たり、やったり辞めたりみたいなよ、中途半端なジェイク・リーなんかに負けてられるかってんだよ。余はこのまま続けて、色モンのままG1支配して、プロレス・イコール・グレート―O―カーンっていうふうにして、アントニオ猪木を超えてやる」という力強い宣言は、たとえ銃撃されたとしてもひるまずに立ち上がる強いリーダーとしての姿をほうふつとさせた。

数字上はこれで1勝4敗だが、この日の勝利の価値は計り知れないものがあり、圧倒的勢いを考慮すれば事実上は全勝と思えないこともない。実際に今年の「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」では「ユナイテッド・エンパイア」の盟友TJPが、4連敗からの5連勝で決勝トーナメント進出を決めている。この例に当てはめればオーカーンの5連勝はすでに約束されたようなもので、決勝トーナメント進出が早くも確定したと言っても過言ではない気がする。

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