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都知事選で大反響AIメイヤー氏に問い合わせ300人超!あるぞ全国覆面出馬ラッシュ

東スポWEB 2024年7月30日 11時37分

アナタの街に現れるのは石丸新党ではなく、顔出し&本名NG候補者――。東京都知事選では本名を名乗らずに通称での立候補者が目を引いた。本名や素顔の非公開を貫いたAIメイヤー氏の手法に100人以上の賛同者が現れ、“覆面候補者”が全国で出馬ラッシュの気配を見せている。

都知事選でAIメイヤー氏は政治へのAI導入を訴えたが、実は「誰もが立候補できる社会」の実現へ向けた副次的な政策だった。「サラリーマンが立候補となれば、会社は嫌がり、仕事を辞めないといけない環境がある。本名が分かれば、子供が泡沫候補の息子だとイジメられ、家族が恥をかく。将来的にはサラリーマンが副業的に地元の議会で活動すべきだが、プライバシーが守られていない現状では選挙のハードルは高く、優秀な人材は集まってこない。本来、政治家は政策で判断すべきで、顔や名前は必要ないんです」(AIメイヤー氏)

都知事選には、作家の暇空茜氏、ニコ生主の横山緑氏、革命家の将軍アキノリ未満氏が通称で立候補し、暇空氏も本名、素顔は非公開だった。AIメイヤー氏は都知事選で「本名非公開でも立候補できます」とホームページで呼びかけていたところ、「これまでに300人を超える問い合わせがありました」と大きな反響があったという。

本名を公開しないで立候補する場合は、通称が認定されるかが大きな関門となる。公職選挙法上は「本名に代わるものとして広く通用している」が通称の条件で、各自治体の選挙管理委員会で判断は変わってくるが、一般的には書籍の出版や対外的に活動してきた証明が必要とされる。

AIメイヤー氏は昨年の神奈川・真鶴町長選で初めて「AIメイヤー」の通称を申請。「私のようにAIを使って作った本の自費出版やXのアカウント作成などで通称認定される。他の通称が通った例を見ても正直、誰でも通せると確信している。SNSのハンドルネームなどで立候補でき、本名はもうバレない時代になっている」と力説する。

当選した後はどうするのか。「当選後も素顔がバレたくないという場合は全国にいる覆面レスラー議員や私を参考にマスクをつけたりすればいいが、本名や素顔バレは落選した時にダメージ大きいもので、当選した際には素顔や本名を出してもいいという人は多いと思う」

AIメイヤー氏は「ABEMA Prime」に出演した際、経済学者の竹中平蔵氏に「政策は重要な一部ではあるが、トータルの信頼感がある」と政治の世界で顔出しNGはなじまないと喝破された。

もちろん素顔や本名を出さないことで、当選へのハードルは高くなりそうだが、AIメイヤー氏は自らが実験体となって、都知事選で話題になったことや昨今の時代背景から「10年後ぐらいには顔出しNGの候補者は普通になってくると思う」と予測する。

AIメイヤー氏は真鶴町長選において、供託金没収された候補者にポスターやビラの費用などの公費が負担されないのは不平等として、国賠訴訟も起こし、26日に一審東京地裁では敗訴したが、控訴。これも立候補の参入障壁を一つでも取り除くためのアクションだった。

立候補の問い合わせがあった300人超に対し、AIメイヤー氏は「冷やかしもあると思うが、100人強ぐらいは本気だと思う。コンタクトしていって、真剣であれば、皆さんの地元で立候補するお手伝いをしたい」と既に動き始めている。

都知事選でブレークした石丸伸二氏の人気にあやかった“石丸新党”の候補者が全国から立候補する観測があるが、本名や素顔非公開の覆面候補者の方が、先にムーブメントに発展する可能性もある。

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