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【DeNA】アンドレ・ジャクソンが語った熱中症の怖さ「鼻づまりが…呼吸が…視界が…」

東スポWEB 2024年7月30日 11時38分

【赤ペン! 赤坂英一】私は最近、DeNAの本拠地ハマスタでは日傘を差して取材するようになった。頭上の日差し、人工芝の照り返しが強烈で、球場の温度計で40度以上に達するからだ。

そこで三浦監督も報道陣にTシャツ、短パンを推奨。巨人でも先に阿部監督が記者に短パン着用を奨励しており、今夏はスタンダードなスタイルになるかもしれない。

メチャクチャ暑いのはヤクルトの本拠地神宮も同じだ。19日にはDeNAのジャクソンが熱中症のために4回途中で降板。この数日前、私が猛暑で体調を崩してないかとジャクソンに聞いたら、「プリティグッド! 水分を多めに補給してリカバリーしているから大丈夫!」と元気満々だった。が、今年の日本の暑さは想像以上だったらしい。

「あんな経験は今までにしたことがありません。どんな状況でも自分からマウンドを降りたことはなかった。それがあの日は鼻づまりがして、呼吸がしづらくなった。視界もどんどん狭くなって、自分がどこにいるのかも分からない感じでした」

これほど生々しい外国人の“熱中症体験談”も珍しい。このヤクルト戦では、宮崎、山本も体調不良で交代している。
三浦監督も年々、夏の気温が上昇していることを実感しているようだ。

2~3年前までは自分の生まれ育った土地を例に取って「奈良の盆地も暑いよ」と受け流していた。故郷の暑さに鍛えられた中高生時代を振り返る余裕があったのだ。

が、去年から「気合や根性でどうにかなる暑さじゃない」と受け止め方が変化。今年はさらに「若いからって乗り越えられる暑さでもない」と強調している。約30年、炎天下で野球を続けてきたからこそ、年々気温が上昇していることを肌で感じているのだろう。

ハマスタでは以前よく使われていたベンチ前のスダレが復活。扇風機も増設され、試合中はその前に大きな氷柱を置き、ベンチ内に涼風を送っている。「今後もコンディショニングのため、いろいろなことをやる」と、三浦監督は言っている。

「投手陣の練習も気温や湿度を見て変えてます。長い距離を投げるキャッチボールは別として、ブルペンやウエートなど、中(室内)でやれる練習は極力、中でやる。若い投手陣がここからもうひと踏ん張り、ふた踏ん張りできるようにするために」

そうした対策が結果に結びつけばいいのだが、後半戦最初の巨人3連戦は3連敗、前半戦からは5連敗。猛暑とともに、厳しい戦いが続く。

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