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男子トライアスロンの延期を緊急決定 セーヌ川の水質悪化で「主催者にとって正念場」

東スポWEB 2024年7月30日 13時31分

パリ五輪男子トライアスロンの開催が当初の30日から31日に延期された。スイムのコースとなるセーヌ川の水質が悪化し、主催者が延期を決めた。

トライアスロンなどで利用されるセーヌ川をめぐっては水質問題が懸念されている中、フランス政府などは14億ユーロ(約2324億円)もの資金を投資し、水質改善を進めてきた。開幕前にはパリ市のアンヌ・イダルゴ市長がセーヌ川で遊泳し、安全性をアピールしていた。しかし、再び水質が基準値に至らず28日と29日の公式練習が禁止。トライアスロンの開催可否が注目されていた。

当初、組織委員会では水質が悪化した場合、スイムを中止し、自転車とランで競技を実施する構えだったが、これまで多額の資金を使ってきた経緯もある。実際に、主催者側はかねて「セーヌ川で泳げるようになることが大会のレガシー」と主張しており、トライアスロンの実施はパリ五輪にとって重要な問題となっていた。

フランスメディア「パリジャン」は「セーヌ川が汚染されすぎ」とし、前日までに「五輪に主催者にとって今が正念場だ」と伝えていた。

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