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「あったかいんだからぁ」クマムシの転落人生 相方を背負い投げ…不仲救った〝恩人〟芸人

東スポWEB 2024年7月30日 17時27分

お笑いコンビ「クマムシ」の長谷川俊輔と佐藤大樹が、大ブレークからの転落人生について語った。

30日までに更新された千原ジュニアのユーチューブチャンネルにゲスト出演。「クマムシ」は2015年に「あったかいんだからぁ」の持ちネタで大ブレーク。デビューほどなくしてのロケットスタートで、所属事務所からも「これから大御所のMCの方とやっていくから準備しといてね」と言われていたそう。

その期待通り、同年にはCDデビューを果たし、NHK紅白歌合戦にも出場。長谷川いわく「半分はアーティストとして動いていた。レコード会社の方と20人くらいでいつも一緒にいた」という。

そんなクマムシの前に立ちはだかったのが、ピン芸人のとにかく明るい安村。当時は「8・6秒バズーカ」「ピスタチオ」「バンビーノ」とクマムシが席巻していたそうだが、2015年下半期に安村が登場したことで「全部持って行かれた」(同)という。

みるみる仕事がなくなり、コンビ仲にも亀裂が。アーティスト活動を重視していたころから「違和感を感じていた」という佐藤は「芸人として恥ずかしいなと正直思ってました」と吐露。2人の関係性は最悪となり、長谷川は佐藤のSNSをブロックした。

さらに、佐藤が仕事に遅刻してきたことで長谷川がブチギレ。柔道経験者の長谷川は階段の踊り場で佐藤に背負い投げをかました。

これで両者は完全に決裂。佐藤は「暴力はダメだと思って。完全に心を塞ぎました」。そのタイミングで唯一残っていた地方局のレギュラー番組もコロナ禍で終了し、コンビの収入は「ほぼゼロになった」(長谷川)という。

会うこともなくなった2人は解散危機に陥ったが、事務所先輩のお笑いコンビ「ロッチ」の中岡創一が長谷川に「もう1回相方とちゃんと向き合った方がええで」「怒ったらアカン。怒らずにちゃんと接してあげたら?」とアドバイス。

その言葉を聞いてハッとした長谷川は「(相方は)ダメな奴ですけど、それを俺が笑いに変えてあげられなかった」と自省し、そこから相方との関係も徐々に修復していったという。

さらにもう一人。故志村けんさんからは「俺も『アイ~ン』とか『変なおじさん』いまだに全力でやるだろ? おまえもあれだけ良いギャグがあるんだから、絶対に『やれ』って言われたら全力でやれ」という〝金言〟も授かった。

長谷川は「本当に大事な言葉」と噛みしめるように語り、現在は「街中でも言われたら(持ちネタを)全力でやります」と態度を改めたという。

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