渡航中止勧告が出されているロシアを訪問中の鈴木宗男参院議員が30日、自身のブログを更新。日ロ関係改善について持論を展開した。
林官房長官が29日の記者会見で「どのような目的であれ、ロシアへの渡航はやめていただくよう国民に求めている」と話したばかりだが、鈴木氏は「日ロ関係は戦後最悪の状況とよく言われている。そんな時だからこそ誰かが繋いでいかなくてはならない。その一つが議員外交ではないか」と一刀両断した。
さらに中込外務省欧州局長が先月訪ロしたこと、報道各社の特派員や企業関係者もモスクワを訪れているとした上で、「何故、私の訪ロを指摘するのか辻褄の合わない話である」と喝破した。
「モスクワ市内はモスクワ市内は平穏で夜遅くまで人が行き来している」と現地の様子を詳細に報告しつつ、「何を持って『レベル3』なのか。現地の事情をモスクワ日本大使館は正しい情報を上げるべきではないか」と苦言を呈した。
鈴木氏は今回の訪問で北方領土の元島民の墓参の再開を要請する見通しで、ブログに寄せられたコメントに対しても「元島民の墓参が実現できますよう頑張ってやって参ります」と強い決意を示している。