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共産・小池晃氏〝南極の氷〟を配布した鬼木防衛副大臣を追及「希少価値があるものだと…」

東スポWEB 2024年7月30日 21時12分

日本共産党の小池晃書記局長は30日に開いた会見で、自民党の鬼木誠防衛副大臣が南極で海上自衛隊の砕氷船「しらせ」が採取した氷を自身の選挙区内に配布した問題に言及した。

同党の機関紙「しんぶん赤旗」は29日、鬼木氏が衆院福岡2区の選挙区内で〝南極の氷〟という入手困難で希少価値が高いものを配っていたと伝えていた。この行為は「公選法で禁止された寄付行為にあたる疑いがある」とも指摘している。

小池氏は「(赤旗の)問い合わせに対して、鬼木氏は回答をされていない。これは重大で、海上自衛隊の砕氷船で採取した南極の氷は、非常に貴重な価格的にも大事なものですが、税金を使って採取したものです。自分の選挙区内で配るのというのは、公職選挙法違反に関わる問題になる可能性があると思います。明確な説明を求めていきたいと思います」とコメントした。

南極の氷の価値については「見た人によると凄い音がするらしい。長きにわたって圧力がかかっているから。うちの文科科学委員の証言によりますと、非常に希少価値があるものだと…。文科省所管の極地研究所の研究資料として使われています。数千メートルボーリング調査し閉じ込められているようなもの(氷)を科学研究として『しらせ』が採取していたものだと聞いています」と語った。

一方、鬼木氏はNHkの取材に対し同日、自身が選挙区内で氷を配っていたことを明かした上で「自衛隊に関心を持ってもらいたいという思いで、政治利用する意図は一切なかった」と述べた。複数回にわたって児童や保護者に配ったといい、「もし法令に違反しているということであれば、すぐにやめる」と答えている。

林芳正官房長官は同日に開いた会見で「個々の議員の活動にかかわることであり、この場で私がコメントすることは控えたい。一般論として言えば、議員が必要に応じて説明責任を果たすことが重要だ」と述べるにとどめた。

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