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【日本ハム】「誤審」疑惑に球場騒然 ホームラン判定覆らず新庄監督「映像確認したら完全にファウル」

東スポWEB 2024年7月30日 23時50分

「誤審」騒動が勃発した。日本ハムが30日のオリックス戦(エスコン)で不可解な審判団の判定を受け、球場内が一時騒然となった。

問題の場面は両軍無得点で迎えた2回表オリックスの攻撃だった。先頭の森がフルカウントから日本ハム先発・金村の変化球をフルスイングすると打球は巨大な放物線を描き右翼ポール際へ。そのまま打球はポール右を通過し「ファウル」と思われた。だが、一塁塁審は右手を回しホームランを宣告。この判定に新庄剛志監督(52)はすかさずリクエストを要求したがリプレー検証でも判定は覆らず。結局、森の先制4号ソロが認められると、ベンチで判定を見守っていた指揮官は渋い表情で頭を抱えるしかなかった。

エスコンフィールドの両翼にあるポールは天井まで届いていないため、審判団はおそらく打球がポール上を巻いてファウルゾーンに落下したと判断したのだろう。だが、映像を見る限りその気配はなかったばかりか、右翼ポール際にあるテレビ実況席で打球を追っていたアナウンサー、解説者ですら、すぐに「ファウル」を確信。この日球場を訪れていた2万人を超える観客も大型ビジョンに映る映像を確認した上で判定が覆ると信じて疑わなかった。そんな打球が映像検証の末、本塁打と判定されたのだから球場が騒然となるのも無理はない。

新庄監督は試合後、この判定について言及。「あれね。審判の方が見てリクエストをして、(映像が)1個しかなかったわけでしょ。それを審判の方たちが判断して際どかったらホームランでいいと思ったんです。でも映像確認したら完全にファウルで。(捕手の)田宮君に聞いたら『もしかしたら(ポールを)巻いているかもしれない』と言っていたけど、でもリクエストかけているんですから。リクエストの判断でしょ、と。あの角度以外の映像を作らないといけないのが正しいでしょ、と。一番ベストなのはあの棒(ポール)を150メートルに伸ばすのがベストですけど…。まあ結果論ですけどあれがなかったら勝ってるわけですからね。その辺は明日、(球団を通して判定を)聞いて見ようかと思います。あの映像しかないっていうのがなかなかないからね」。球団を通しての抗議も辞さない構えで悔しさをにじませた。

この日の試合は延長12回の末、3―3で引き分け。この「疑惑の一打」がファウルなら日本ハムがすんなり勝っていた可能性もある。しかも、この日の引き分けで首位ソフトバンクに優勝マジック「42」が点灯しただけになんとも後味の悪い判定となったことは間違いなさそうだ。

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