その名を五輪史に刻んだ。パリ五輪柔道男子81キロ級で永瀬貴規(旭化成)が30日(日本時間31日)、金メダルを獲得した。この階級では史上初となる五輪連覇の偉業を達成。2016年リオデジャネイロ大会の銅、2021年東京大会の金に続いて3大会連続で表彰台に上がった。
決勝で世界選手権3連覇中のタト・グリガラシビリ(ジョージア)を一本勝ちで撃破した。永瀬は「信じ切れていないですけど、ここまでやってきて間違っていなかった。ずっと勝てない時期が続いて、本当につらい日々で。なかなか結果が出なかったんですけど、周りの人に支えられてここまで来られた。たくさんの人に感謝したい。まさか自分なんかが連覇できるなんて思ってなかったですけど、あきらめずにやることの大切さを身をもって感じました」と喜びを爆発させた。
試合の中継で解説を務めていた男子73キロ級五輪2大会連続金メダルの大野将平氏も「すごいこと」と絶賛していた。