J1FC東京は30日、MF松木玖生(21)がイングランド・プレミアリーグのサウサンプトンに完全移籍すると発表した。1年目はトルコ1部ギョズテペに期限付き移籍することも併せて決定。松木はFC東京を通じて「これからも自分らしくチャレンジしていきたい」とコメントした。
現在パリ五輪に出場中の大岩ジャパンでも主力としてプレーしてきた逸材は、欧州の舞台で活躍を見せられるのか。
元日本代表MF前園真聖氏(50)はまず「トルコでどれだけ結果を出せるかが大事でしょう。保有権をチーム(サウサンプトン)が持っていたとしても、活躍次第では戻ってきてもポジションがないというのはあることです。その間に監督が代わったりすることもあります。最初の1年でどれだけ結果を出せるかが大事です」と指摘する。
その成否を左右するのがポジション選択だ。「一番気になるのは、彼がどういったポジションで海外でやっていくのかです。U―23日本代表などではアタッカーをやることもありますが、そこは海外で今見ると、スピードで仕掛ける選手じゃないと通用しません。彼はスピードはそんなにあるほうではなく、どちらかというと体が強くてキープ力があるタイプです。そう考えると、中盤のボランチ(守備的MF)とかインサイドハーフでしょう。サイドは厳しいなという印象です」
トルコで結果を出せば、将来的にはプレミアリーグでも通用するとみており「フィジカルも強いし、非常に頭のいい選手なので、あとは適応能力が重要になるでしょう。難しい状況でも戦える選手だと思います」と期待を寄せた。松木の飛躍に注目が集まる。