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【バスケット】河村勇輝、八村塁への〝W大誤審〟 検証する海外メディア続出「非常に疑問のある笛」

東スポWEB 2024年7月31日 7時12分

〝世紀の大誤審〟だ! パリ五輪のバスケットボール男子で、日本は1次リーグ第2戦のフランス戦(30日=日本時間31日、リール=ピエール・モロワ競技場)で試合終了間際までリードしながら、土壇場で相手の〝4点プレー〟により同点に追いつかれて延長戦に突入。最後は力尽きて90―94で敗れた。しかし、試合の行方を左右したプレーをめぐって誤審の指摘が世界中から相次ぎ、大きな波紋が広がっている。

大金星をつかみかけた日本に、まさかの事態が襲った。日本は米プロバスケットボールNBAで〝怪物〟と称されるビクター・ウェンバンヤマ擁する開催国フランスを相手に奮闘。後半に入って逆転すると主導権を握り、終了まで残り約10秒で4点差とワンプレーでは追いつけないリードをつくった。

ところが、その場面でマシュー・ストラゼルに3ポイントシュートを決められ、その際ブロックに入った河村勇輝が痛恨のファウル。フリースローまで与え、これを決められて一気に同点に追いつかれてしまった。土壇場の〝4点プレー〟に地元ファンが埋め尽くした会場は沸騰。流れは完全にフランスへ渡り、日本は延長戦に突き放されて惜しくも歴史的勝利を逃した。

チーム最多の29得点をマークしながら、敗因へとつながるファウルを取られた河村は、試合後に「コントロールできずに勝てる試合を落としてしまった。本当に自分に責任があると思う」と悲壮な表情で吐露。トム・ホーバス監督も「最後のファウルが…ちょっと大きいね。本当に悔しい」と唇をかんだ。

だが、河村のファウルをめぐっては、問題の場面でシュート態勢に入ったストラゼルに触れていない〝決定的瞬間〟を捉えた画像や映像がSNS上などで拡散。世界中で誤審を指摘する声が相次いでいる。

欧州のバスケットボール専門メディア「バスケットニュース」は「これが本当にファウルだったのか議論が巻き起こった」と速報。同メディアに対して河村は「ファウルはなかったと思う」、ホーバス監督も「ファウルには見えなかった。彼は私に背を向けていたので、接触があったかどうかは見えなかった」などと改めてノーファウルとの見解を示した。

米大手誌「スポーツイラストレーテッド」も「非常に疑問のある笛が吹かれた」と検証する特集を展開。問題の場面の動画や画像を示しながら「河村はストラゼルに触れなかったようだ」「撮影時に接触がなかったことを示している」と分析した。その上で「フランスは最後に審判団から多大な〝援助〟を得て勝利した」と大誤審を痛烈に批判した。

国際バスケットボール連盟(FIBA)がこの日の河村の活躍を取り上げたXへの投稿に対しても、判定を疑問視する声が殺到。「フランスのために不正操作」「日本は素晴らしい努力をした。審判がいなかったら勝っていただろう」「ファウルについて合理的な説明をお願いします」「審判はバスケットボールのルールを知らない」などと大荒れの事態になっている。

この試合では、エースの八村塁(レイカーズ)が第4クオーターの残り8分31秒で、シュートに入ったルディ・ゴベアに対して手をかけて止めたとされ、ビデオ判定の末に退場処分となった。この判定も、本場米国を中心に疑問を呈する声が続出。NBAの著名ジャーナリストであるトレバー・レーン氏が自身のXで「まったくひどい判定だ。バカげている」と猛批判している。

日本にとって致命的な〝大誤審〟が2つも重なった「リールの悲劇」。この悔しさを次戦ブラジル戦(8月2日)にぶつけて、悲願の8強入りを狙う。

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