体操女子団体総合決勝で2大会ぶり4度目の金メダルを手にした米国をけん引したのは、絶対女王のシモーネ・バイルス(27)だった。2016年リオデジャネイロ五輪で4冠を達成したが、21年東京五輪は個人総合決勝を途中棄権。メンタル面の不調を明かした。休養を余儀なくされたのち、23年に復帰。同年世界選手権で4冠を達成し、完全復活を証明した。
この日も高得点を連発。米国はエースの活躍もあり、2位のイタリアに約5・8点差をつける171・296点で快勝。バイルスは「金メダルを取るためにここに来た。すごく大きな意味がある」と胸を張った。
会場内では、バイルスの演技時には大声援が送られた。同じタイミングで演技をした日本の岡村真(相好ク)は「いっぱいの観客がバイルス選手を見ている中で、あんなにかっこいい演技ができるのは本当にすごい選手だなと心から感じました」と目を輝かせた。