元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏が31日、関西テレビ制作の情報番組「旬感LIVE とれたてっ!」に出演。おねだり疑惑を告発された斎藤元彦兵庫県知事について言及した。
斎藤知事は、職員に対するパワハラや「コーヒーメーカーなどのおねだり」といった疑惑で告発されていた。3月に「うそ八百」などと反論し、7月7日夜に告発した元県民局長が急死。さらに告発文書の中で「療養中だとされていた元課長の男性」も4月に急死していたという。
斎藤知事によるパワハラ疑惑とおねだり疑惑が事実であったとしても、知事を辞める理由にはならないという橋下氏は「問題なのは、斎藤さんの『うそ八百』発言。それから『事実無根』、『公務員失格』という発言。みなさん注意して危険性を感じないといけないのは、知事に対して反対する者に対して『ウソ八百、公務員失格』だとか言って、それを潰そうとするのは、中国だとかロシアがやってる政治権力の使い方と同じなんですよ」と警鐘を鳴らした。
2021年の選挙で斎藤知事を推薦した日本維新の会の馬場伸幸代表は28日、疑惑が事実ならば本人に辞職を促す考えを示すも、フォローする場面もあった。
橋下氏は「馬場さん自身も何が問題なのかってことをまったく理解されていないんですよ。維新こそ大混乱しちゃってるわけ」と解説。「これは絶対やっちゃいけない政治権力の行使。維新の馬場さんもそこの危機意識が足りないですね」と強く批判した。