MLBのトレード期限が30日(日本時間31日)に終了し、最終日となったこの日は実に33件ものトレードが成立した。
大谷翔平投手が所属するドジャースでは先発右腕のジャック・ラーティをタイガース、外野手のケビン・キーアマイヤーをブルージェイズからそれぞれ獲得した。日本選手では菊池雄星投手(33)が29日(同30日)にブルージェイズからアストロズへトレードが決まった。ポストシーズン進出の可能性を残すチームが多かったこともあり、トレード市場は活発なものとなった。
そんなトレード期限を前に声を上げたのが元サイ・ヤング賞投手のトレバー・バウアー投手(33)の陣営だった。
トレード期限前の時点で、バウアーの代理人を務めるレイチェル・ルーバ氏は自身の「X」(旧ツイッター)で「多くの球団が彼を必要としており、われわれはまだそれに取り組んでいる」とし「彼はフリーエージェントなので午後6時(米国東部時間)の期限は適用されない。ポストシーズンの出場権を得るためには8月31日までに契約し、9月1日までにロースターに登録する必要がある」と発信した。
バウアーはドジャース在籍時に女性への暴行疑惑などもあり、2023年1月に球団を追われた。昨季はDeNA、現在はメキシカン・リーグでプレーを続け、MLB復帰を目指している。ただ、和解済みの案件とはいえ、メジャー30球団からオファーは届いていない。
MLBが開幕して4か月が経過し、各球団の戦力補強の節目を迎えても強気な姿勢を貫いているが、希望はかなうのか。