ＷＷＥに突如現れた怪奇派集団「ワイアット・シックス」が、ついに全貌を明らかにした。
不気味なマスクをした５人の怪奇派集団は、昨年８月に３６歳で死去したブレイ・ワイアットさんの遺志を継ぐ。その正体はリーダーのアンクル・ハウディーがワイアットさんの実弟ボー・ダラス、巨体の仮面男はワイアットさんの盟友だったエリック・ローワン、謎の女性はニッキー・クロスと判明していた。
２９日（日本時間３０日）のロウ（ミネソタ州セントポール）では、「ワイアット・シックス」がなぜか付け狙う〝パワハラ男〟チャド・ゲイブルと、クリード兄弟（ジュリアス＆ブルータス）が、試合後も「アルファ・アカデミー」のオーティスと戸澤陽をいたぶった。さらにゲイブルがオーティスにアンクルロックを決めたが、ここでマキシン・ドゥプリがゲイブルの背後に飛び乗る。さらにゲイブルの顔面に平手打ちした。
怒りのゲイブルがクリード兄弟とともにマキシンに詰め寄った時だ。場内が暗転し、不気味なリズム音とともにワイアット・シックスの３人が姿を現した。リング内ではゲイブル＆クリード兄弟が身構えると、怪奇派集団はエプロンで何と仮面を脱いだ。そこにはローワンに加え、デクスター・ルミスとジョー・ゲイシーが立っていた。
異様な大歓声が上がる中、ゲイブルが振り向くと、反対側のコーナーに謎の女性が…。そのままニッキーは、何とダイビングボディーシザースでゲイブルを押し倒した。リングに入ったルミスとゲイシーは、クリード兄弟をロックボトム葬。さらにゲイシーがルミスをパワーボムの体勢で担ぎ上げて、倒れた兄弟めがけて叩きつけた。観衆からは「ホーリー・シット！（超スゲーッ！）」の大チャントだ。続けてローワンが兄弟まとめてボディーアタックで圧殺。圧倒的な破壊力をみせつけた。
ゲイブルが花道を退散すると、今度はハウディーが現れた。ゲイブルが慌てて逃げ去ると、ダラスは高笑いだ。恒例となった謎のＶＨＳテープには、ルミスが登場し「ハゲタカに食われそうになったら、どうすればいい？ 逃げろ！」とワイアットさんをほうふつとさせる決めゼリフを披露した。
これを受け、ゲイブルはワイアット・シックスとの６人タッグ戦を要求。アダム・ピアースＧＭも了承して、次週のロウでローワン＆ルミス＆ゲイシーｖｓゲイブル＆クリード兄弟が決定。怪奇派集団がいよいよ〝デビュー戦〟を迎えることになった。
この日のロウは「ＡＢＥＭＡ」にて放送された。