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講談社漫画賞 つるまいかだ氏「メダリスト」が総合部門受賞「今年が最後のチャンスだと…」

東スポWEB 2024年7月31日 21時42分

「第48回講談社漫画賞」の贈呈式が31日、都内で行われ、総合部門をつるまいかだ氏の「メダリスト」が受賞した。

今回の漫画賞では、少年部門を「葬送のフリーレン」(原作・山田鐘人/作画・アベツカサ)、少女部門を「きみの横顔を見ていた」(著・いちのへ瑠美)が受賞した。

総合部門を受賞した「メダリスト」はフィギュアスケートを題材に、互いに挫折やコンプレックスを抱えた少女とコーチが、二人三脚でオリンピック金メダリストを目指すスポーツ漫画となっている。

贈呈式では、つるま氏のほか、来年1月放映予定のアニメ版で主人公・結束いのりを演じる声優の春瀬なつみも登壇。春瀬は、漫画家デビュー直前のつるま氏から「春瀬さんに主人公の声を演じてもらうことが夢です」とファンレターを送られていたことを明かした。

「いのりちゃんという最高に格好良く美しい女の子を演じられたこと、本当に感謝しています。これからもいのりちゃん、そしていのりちゃんを命がけで生み出してくださったつるま先生に恩返しができるよう頑張っていきます」とつるま氏を労った。

長年応援していた春瀬からの言葉に感極まる姿も見せたつるま氏は、改めて関係者への感謝を告白。「今年が最後のチャンスだと思っていました。アニメ化を控えて勢いが上がっている今取れなかったら、次はないだろうと」と昨年受賞を逃したことへの率直な心情も吐露した。

またネーム作業に追われる中、出版社の通路に設置された過去の受賞作品のパネルに勇気づけられていたことも回顧。「合格発表のような気持ちで(受賞の一報を)待っていました。今ここに立っていることが本当にうれしいです」と喜びを表現すると、「ネームが描けずにトイレに向かう時、(通路で)ちょっとだけ自分を励ましたいです。編集長、『スキップとローファー』(昨年度の受賞作品)の横にパネル置いてくださいね」と提案し、会場を盛り上げていた。

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